仕事が一段落の6月最終土曜日午後、日本サッカーも負けてしまい、気持ちが落ち込みながら工場内を片付けています。今晩は、スイミングスクールで発散するぞー!!
服飾専門学校生の就職希望先1位のエイネットとの取引も10年以上となります。取引先サンプル縫製工場としてもすごいプレッシャーですね。
TSUMORI CHISATOツモリチサト(株)エイ・ネット
展示会やパリコレクションは、アパレル側も縫製工場側も目一杯の状況で、確実にきれいにサンプルを仕上げなければいけません。その中で、『作っている物が好き』と思ってもらえるブランドを維持するのは、簡単な事では有りませんね、先シーズンと同じ物を作っていれば飽きられますし、最もファッション感度の高い服飾専門学校生の就職希望ランキング1位を維持出来ないと思います。一例ですが、日本国内で人気1位『appleのiphone』への次期モデルへの期待と同じで、常に難題な新しい部品を部品工場に依頼し、その後、生産性が下がる可能性が有る難題な組み立てを組立工場で完成させて、新しい物を作りつづける。ファッションも全く同じで、デザイナーが生地メーカーに依頼した特殊生地を実際にサンプル縫製工場が縫ってみると100%スムーズにいきません。キレイに縫えなかったり、耐久性に問題が有ったりと多々問題が発生します。縫製工場からすれば、縫い易くて早く出来上がる方が効率が良いに決まっています。これって『作っている物が好き』と言うのと反比例します。楽なデザイン、楽なパターン、そして楽な縫製では、服飾専門学校生やファッション好きの私には到底満足が出来ませんよねー。結論ですが、エイネットのような大手アパレルに就職したとしても、縫製工場に渡すパターンや指示書は判り易くていねいに。パターンは理解しづらい仕様な際は、シーチングでもOKですので部分縫いを作っていただけると判り易いです。シーチングでの仕様が実際のサンプル生地で同じように出来るかといえば、出来ない事も有りますが、その点は私たち縫製プロにお任せ下さい。この仕様では量産が出来ないとか生産性が悪すぎるとかをキチット報告出来ますから。お互いに手間を掛ければ掛けた分だけ売り場での人気が上がるのは、iPhoneと全く同じですね。常に新しい物作りをするのは、ものすごく大変ですが楽しい限りです。
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