2月の繁忙期前に、キレイな縫製を効率よく出来る様に、ハサミを研ぎ直しました!! 縫製工場にとって重要ポイントですね。いつもお世話になっています研ぎ一筋90年、良い刃物をより永く・・・鈴木とぎや刃物店に、今回は特別注文。『今回はハサミの先をしっかりとがらせて下さい。』切れ味バッチリ、ハサミの先もシッカリとがりました。しかし?!取り扱いが危険過ぎましたね。毎日、裁断の際は充分に取り扱いに気を配っていますが、13~14秋冬コム・デ・ギャルソン=COMME des GARCONS パリコレクションの表地を、うっかり切り込みを入れてしまい、謝りの電話。あ~情けないです、こんな電話には落ち込みましたね~。とがらせなければ良かったかもと 。
それから数日後、いただいたFAXに救われました。私は、スマートフォン2台、パソコン3台を使う『ITオタク職人』ですが、手書きFAXには癒やされますし、落ち込みも吹っ飛びました。
弊社の様な東京近郊のコム・デ・ギャルソン=COMME des GARCONSの縫製工場は、20年以上前から同じ工場が縫製しています。FAXもパソコンでは無くて『手書き』だからこそ、心が通じて続いているのでは?と、私は信じたいですね。
縫製工場にとって忙しい9月でしたねー。9月はスイミングスクールにあまり行けませんでしたので、昨日の10月1日(土曜)にプールに入った瞬間、冷たくて驚きました~。(笑)
たった今、『コムデギャルソンよりパリコレクションが無事終了しました』と、手書きFAXがパリより入り、ホッとしながら、ビールを飲んでいますが、いや~旨い。このブログでも以前に書いた事がありますが、コムデギャルソンの縫製工場に対する社風の話題。今のデジタル時代に手書きですよ!!文面が。創業40年になろうとする老舗アパレルがです。あえて手書きで書かれていらっしゃると思いますが。確認するのも失礼ですし。あくまでも私の推測ですが、勘違いでしたらすみません。私自身はデジタル大好きのミーハーですので、ほとんどの仕事はパソコンとインターネットで作業しますし、FAXにしてもパソコンより送信します。(手書き風フォントを使って手書きっぽく書く事が有りますが、すぐにばれてしまいます。)どんなに気配りの行き届いた文章であっても、パソコン等で書かれたFAXより、手書きFAXの方が、私はうれしいですし、気持ちが伝わってきますが、、皆さんはいかかでしょうか?
それと共通してコムデギャルソンは新卒もしくは20歳代で入社し、定年まで勤め上げる社員が多いという社風の話。8月だったと思いますが、コムデギャルソンメインブランドの生産責任者が無事に定年退職との電話連絡が入り、しばらく思い出話。縫製工場が20年もお付き合いをしていればいろいろなトラブルも有りました。電話でのエピソードを一つ。10年以上前でしょうか?特殊ミシンを使う仕様だった為に、ミシン会社よりレンタルして、夜遅くに階段を使って、3人掛かりで2階まで運び込んだ事が有りました。本来ならばミシンに入っているミシンオイルを一度抜き取ってから移動しなければいけませんが、時間も無くてそのまま移動。階段の踊り場に全てのミシンオイルをこぼしてしまい、新聞紙で拭き取り作業。そう簡単には拭えませんから、かえって時間が掛かってしまいましたね。今から思えば、大変だった思い出です。
コムデギャルソンの社風は、社員がアナログの心の暖かさで、商品がデジタルの先鋭さとバランスの取れた会社です。
こんにちは。
弊社得意先コムデギャルソンよりのFAXを、ご紹介させて下さい。『とても良い信頼関係』を、持たせていただいております、有難うございます。
今回は、毛皮と布帛表地組み合わせデザインも縫製しました。ファーとの縫製注意点で、毛足を切らない様にするのは当たり前ですが、毛皮と布帛表地を接ぐのは非常に難しいですね。(具体的には、毛皮が伸びてくる様な感じです。)今回は、大きなトラブルが有りました。サンプル縫製資材が投入された当日、表地を始め全ての附属が揃っているかをいつもの様に、すぐに確認しました。裏地の色が表地と全く異なる色でしたが、kolor(カラー)ブランドは、大胆な配色も特徴ですので、特に電話確認もせず、『いや〜、センスがいいねー』とか、『この縫製は、大変そうだけど売れそうだ〜』とか、勝手な事を言って縫製を始めましたが、、、
出来上がったサンプルの納品を終わり、工場に戻り途中の私の携帯電話に、『ティーアイさん、裏地の色が、違っているよー!!もしかしてティーアイさんの他の得意先と混ざって間違って無いですよねー?』との質問に、大声で即答『絶対に有り得ない!!』(怒)と。原因は、附属屋さんの単純ミスでしたー。そのおかげで大変なお直し縫製作業(裏地総取り替え)です、裏地と毛皮、布帛表地を、再度やり直した訳です。まさか、附属屋さんが間違えるとは思いませんよねー。よりによって、一番大変なサンプルデザイン。そんなとんでもないハプニングに巻き込まれたパリコレクションのサンプル縫製工場でした。
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